2014年10月01日

「本音で語る」のルールについて

 第1回のサイエンスアゴラから続く、研究問題ワークショップ「本音で語る」。
 そこでは、全ての参加者の皆さんにお願いしているルールが幾つかあります。それを今回はご紹介します。
 研究問題の何たるかに関しては、こちらのエントリーを参照して下さい。

ルール1)固有名詞や個人名を伏せての発言を許容します
 科学研究の当事者で、何かの問題に巻き込まれている人は、文脈依存的に、政治的に弱い立場に置かれている場合が多いものです。それゆえ、その問題に関して社会に情報発信をしようとすることには、大きな心理的障壁があります。その勇気ある行動ゆえに、痛い目に遭わされ人生を狂わされた人も、現に少なからず存在します。
 また、ある事象に関する理解や記憶が不完全だったり、些末な言い間違いがあるからと言って、問題の所在が無くなるわけでもなければ、問題の所在に関して発言する権利が無くなるわけでもありません。
 そうした方々の人権と立場、人生、発言機会を守るため、個人を特定するような固有名詞(個人名や組織の名称を含む)等を伏せての発言を許容しています。
 自己責任でご自身にまつわる固有名詞などを開示していただくのは構いませんが、自分がそうしているからと言って、他人にそれを無理強いすることは堅くお断りします。

ルール2)批判と悪口は区別します
 日常的な言語運用の領域において、「批判」と「悪口」は同義語扱いされがちです。しかし、本来の意味での「批判」とは、学術的な意味において、“ある問題意識やその定式化、問いに対する答えやその論拠、答えを導く途中の議論などの当否を厳しく問う”というものであって、“誰かや何かを貶し、貶める”という意味での悪口とは明確に異なります。
 我々はこの違いを重視し、問題意識や問いに対する答え、議論と純粋に向き合うことを大切にしています。当座が悪口大会にならないようにしていただけますよう、ご協力をお願いします。

ルール3)問題と向き合って下さい
 とはいえ、何かを批判しているつもりでも、いつの間にか誰かや何かを悪役に仕立てて、これを打倒することが問題解決だと主張する向きは、残念ながらしばしばあります。議論の当座で意見の合わない誰かを攻撃することも、自分の心証や先入観に会う誰かを心情的に支持すると云うことも、しばしばあります。
 司会者も登壇者も、そして来場者も、全ての参加者は誰もが人間ですから、感情の動きから自由ではありません。しかし、我々は問題意識と向き合い、理解を深め、その解決に向かいたいと思っています。俯瞰的大局的に、問題意識を大切にしていただければと思います。無論、批判的見地から他人の問題意識を批判的に検討することを妨げるものではありません。
posted by stsfwgjp at 22:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 科学・技術・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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