2013年07月02日

サイエンスアゴラ 2013 に出展:研究問題ワークショップ

 今年も、科学コミュニケーションの祭典サイエンスアゴラ 2013 に、研究問題ワークショップ「本音で語る」を出展します。

 今年のテーマは、生命倫理。これまで日本の科学コミュニケーションが余りキチンと取り組んでこなかった題材です。特に、今回はその中で最も厄介な話題の一つ、動物実験の問題を扱います。

 以下、現段階での開催要項と開催趣旨を記します。
 後日、色々と正式に決まった段階で、改めて別エントリーにて開催のご案内をしたいと思います。

研究問題ワークショップ
「本音で語る生命倫理ー動物実験なぜ必要?なぜ反対?ー」

 日時:'13 年 11/9 or 10 のどこか
 会場:国際研究交流大学村のどこか
出展者:横山雅俊(市民科学研究室)、
    山本伸(サイコムキャリア)、#phdjp科学と社会ワーキンググループ
 協力:各方面に打診中

開催趣旨:
 昨今、一部の化粧品メーカーなどで動物実験廃止の意志決定がある一方で、医薬品、化粧品、食品添加物の安全性確認のための動物実験は続いています。また、基礎的な生物学や、医学、薬学、農学など実学的な分野でも、動物実験は不可欠とされています。それらに反対する市民運動家からの批判は国内外に根強くあり、その批判は社会から一定の支持も受けていますが、その内容は実は多様です。中には先般のミラノ大学での過激派による事件もあり、そのことに対する研究者や市民などからの批判もあります。他方、研究者の側も、規範の制定や倫理委員会の設置などに取り組み、市民運動家からの批判に一定範囲で応えています。
 生命科学の研究者の多くは、生命科学が科学である限り、動物実験を少なくとも原理的に不可避と考えています。そこから生まれた多様な知も、社会の至る所に基盤的、実践的な形で役に立っている実態もあります。では、どのような動物実験が、また動物実験に関する何が、市民運動家から批判されているのか。それを生命科学の研究者はどう思っているのか。運動の埒外にある一般の人たちはどう思っているのか。それらの問題を直視しながら、動物実験の歴史や実態、今後の生命科学の研究のあるべき姿について、本音で考えます。

内容の詳細:
 当日は、例年通り前半はトークセッション、後半はワークセッションで進行します。
 前半部では、ジャーナリストまたは社会科学者から、動物実験の歴史や実態に関してまず俯瞰し、問題群の構造を整理します。その上で、実際に生命科学の研究の現場にいる研究者から、動物実験を用いた具体的な研究(例えば再生医療、薬理、免疫など)を進めていく上での悩みや本音などを話題提供してもらいます。それらをもとにサイエンスカフェ形式で場を進行し、本音トークで討論します。
 後半部では、ひらめきや気付きを重視する特殊な手法「全脳思考法」を用いて、「動物実験の何が問題であり、どうすればそれが解決出来るのか」「今後の生命科学の研究はどうあるべきか」という問いに会場全体で共に向き合い、考えます。それらを通じて、研究者や動物実験反対派の思いを直視し、生命科学の研究コミュニティと市民との接点の持ち方について議論します。
 なお、事前に、生命科学の研究者、動物実験反対派の市民運動家、分野不問の学生一般をそれぞれ対象とした大規模な意識調査を実施し、その分析結果を当日公表します。

 今後、数回のエントリーを用いて、企画の背景となる事柄や、関連の事項、連動して実施する調査プロジェクトに関して、順次ご紹介していきます。
 今年の取り組みも、是非宜しくお願いします。
posted by stsfwgjp at 22:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 科学・技術・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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